商品名最後の（M23)は、商品管理のための整理番号です。 動作確認済み。 1959年に発売されたミノルタSR-1は、その後毎年のようにマイナーチェンジを繰り返していたため、同じ機種名でも外観・構造の異なる物が多数存在します。 このカメラは、1963年に発売された型で、ボディーは前年発売のミノルタSR-7に類似した角張ったものになり、それまで左肩部にあったフィルムカウンターが右肩部に異動しています。絞りは1961年型から完全自動絞りになっています。 作動は良好です。 ボディーには細かい傷や汚れがありますが、大きな変形はありません。 シャッター幕にはかなり歪みや汚れがあり幕速が少し遅いような気がしますが、実用上特に問題ないと思います。 ファインダーには、やや塵が見えます。 プリズムには特に問題ありません。 ミラーは周辺部に少しメッキのハガレが見えますが、使用可能なレベルです。 モルトは交換しましたが、素人仕事です。 露出計は、ミノルタ純正のSR メーター2で、SR-1の1961～1963年型まで対応しています。作動は良好で往時の精度を保っています。つまり撮影条件により1～2絞り程度のバラツキは許容誤差の範囲内ということです。電池は水銀電池MR9が標準ですが、アルカリ電池625タイプで代用しています。 アクセサリーシューはミノルタアクセサリーズアダプタークランプⅢで、SR-1の1963年型とSR-7に対応しています。 レンズは、完全自動絞りのミノルタオートロッコールPF1：1.8　f＝55㎜の後期型で、フィルターネジ55㎜の前期型に比しコンパクトに出来ておりネジ径は52㎜になっています。 内部に微少な塵と周辺部にコーティングの劣化による汚れが見えますが実用上特に問題ないと思います。 コンバーターは自動絞りに対応する三協光機コムラのテレモア２倍で、目立った傷や汚れはありません。 なお、レンズ・コンバーター共にボディーに取り付けた場合、回転方向に0.5㎜程度のガタ（遊び？）がありますが、元々この程度の加工精度のもので故障ではありません。 フィルターはケンコースカイライト52㎜で、経年相応の傷や汚れがあります。 レンズキャップはシグマのもので代用しています。 ストラップはオリジナルのミノルタ純正ビニール製で、かなり使用感があります。