Ｃ５０１７は、昭和４年、汽車製造大阪で誕生し、晩年まで化粧煙突を装備し、Ｓ字カーブも綺麗に残し、原型を留めた美しいＣ５０でした。移動履歴は、新小岩機関庫ー小山機関庫ー田端機関庫ー田端機関庫尾久分庫ー田端機関区ー吹田機関区ー梅小路機関区ー紀伊田辺機関区と働きの場所変え、前半は首都圏、晩年は、関西方面で活躍した後、昭和４６年３月８日に紀伊田辺機関区で廃車となりました。1冊目が、昭和２１年２月２１日に起きた吹田修繕助役室の火災により焼失しているため、この履歴簿は、２冊目となり、昭和２２年から昭和３６年までの移動・修繕他が記録された履歴簿となりますが、落丁も見られず状態は、画像のとおり非常に良いです。中には後照灯が新設された記録他、先人がこの機関車と奮闘した姿が多数読み取れ、面白いです。ナンバープレートは４枚ありますが、履歴簿は１機に１冊のみです。北海道や東京からC62やC61にD62他、本物なら欲しくなる番号が塗料やボルト周りをいためたり、裏に煤を付けた偽のナンバープレートが古物商からヤフオクで出品され続けられていますが、それらは業者に持ち込めばプレートとしての評価は０円です。試しに持ち込んで聞いたらよいと思います。しかし、履歴簿の偽は作れませんので資産価値としてもこちらが安全です。数年前にこのＣ５０１７のプレートが市場に出ましたので、４枚を誰かが持っているということですから、今後プレートと履歴簿を揃える楽しみも増えると思います。なお、現役時代の写真は、当時の姿を知らない方のために添付したもので、出品商品ではありません。